「相続?まだ考えてないけどうちは家族仲が良いから、揉めることはないかな」
もしそんな声が聞こえてきたら、私は元営業課長として全力で止めます。
なぜなら、そう思っている人ほどいざという時、共有名義以外の選択肢が選べず後悔しているから。
今回は、私が現場で出会ったあるご家族の争族事例と共に回避術をお伝えします。
現場で見た「動かせない土地」と壊れた家族の絆

以前、土地活用サイトを通じてお問い合わせをくださった、ある旦那様のお話です。
奥様のお母様が所有する土地についてのご相談でしたが、その状況は「絶望的」の一言でした。
まず土地・建物の登記簿謄本(とうきぼとうほん)で現状確認をすると、そこには「お母様・奥様・ご姉妹」の3名の名前が並んでいました。
なぜ、最初からこんな複雑な「共有名義」にしてしまったのか?
理由は、お父様の相続時に遺言書がなく「誰が何をもらうか」で激しく揉めた末、相続税の納税期限が迫り、苦肉の策として「とりあえず全員で共有」という形にするしかなかったそうです。
ここまではよくある共有名義のお話です。
「後見人制度」という名のロックと、さらなる亀裂

しかし、本当の残念はそこからでした。
相続をきっかけに姉妹の仲が修復不能なまでに悪化しその後、相談もないまま姉妹の一人がお母様の「後見人」になり、資産管理という名目でお母様を事実上「ロック」してしまったのです。
お母様はご高齢で意思疎通が困難。余命も長くないと言われている状況。
旦那様は奥様と共に「なんとか活用や対策を…」と動こうとされましたが、後見人がついている以上、他の親族が勝手にお母様の財産を動かすことは法的に不可能。
結局、お母様が亡くなるまで手出しができないまま、時が過ぎるのを待つしかない。
これが現場のリアルな結論でした。
「後見人がつく=対策の余地はゼロ」という残酷な現実
私が営業現場であちゃー…と思いながら見てきた、後見人制度。
もちろん、本人の財産を守るための素晴らしい制度ですが後見人がついた時点で、土地活用の対策はすべて終了、出来なくなります。
後見人は「本人の財産を守る」のが仕事です。リスクのあるアパート建設や不必要な売却、相続対策の贈与などは、本人の財産を守る行為に反していると見て家庭裁判所がまず認めません。
(※税金対策や贈与は本人ではない本人以外が利益を受けるため、財産を守る行為として認められない)
「来たるべき時に、遺留分(いりゅうぶん)という権利で取り返せばいいでのは?」 そう思うかもしれませんが、それには泥沼の裁判や金銭の請求という、さらなる争族を加速させるだけです。
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「今、元気なうちに」しか救いはない

このご家族のように、意思疎通ができなくなってから、あるいは後見人がついてからでは、どんなにプロが知恵を絞っても手遅れなのです。
- 「とりあえず共有名義」という先送り
- 「うちは大丈夫」という根拠のない自信
- 「めんどくさい」という思考停止
これらが積み重なった結果、土地は「負の遺産」に変わり、家族はバラバラになります。
大体手遅れになったとわかった瞬間に、それでもなんとかしたい・・・!と考えるのが人間です。そんな方を多く見てきたからこそ、まだ元気で何も考えてないよ〜って言えるぐらいの時にみんなで今後のことを相談してほしいと伝えてきました。
「いつか」ではなく「今」が最大のチャンスである理由
私が元営業課長として、そして一人の人間として伝えたいのは一つだけ。 「考えている今こそが、動くべき最高のタイミング」だということです。
「親の資産だから親が考えること、自分には関係ない」そう考える人もいますが、いずれ引き継ぐのはあなたやご兄弟です。
そして今元気なうちに上の世代へ道筋を作る「フック」をかけなければ、後で面倒ごとや地獄を見るのもあなたたちご自身です。
人生で一番若い瞬間は今この瞬間です、だからこそ何事も今始めるのが一番いいんです。
1分後、1時間後、明日、明後日はどうなっているか誰もわからないからこそ、先手必勝です。
争わない継承と、動いたあなたが得をする作戦を

不動産や資産の問題は、「重要度は極めて高いのに、緊急性が低い」ため、多くの人が放置します。
そして家族が元気で意思がはっきりしている「今」を逃すと、その土地はお金を稼いでくれる資産ではなく、ただの「負債」に成り下がります。
できることをやらず、みすみす資産を失うのは、本当に勿体ないです。
相続や共有名義のトラブルは、起きてからでは遅すぎます。でも「相続専門の実力派税理士」という強力な味方を一人つけておくだけで、回避できる悲劇はたくさんあります。
銀行や保険業界出身のプロが、あなたにぴったりの税理士を無料で紹介してくれる「税理士相談110番」は顧問料の相談はもちろん、「そもそも何がリスクなの?」という段階から、大手から独立した実力派の先生たちが相談に乗ってくれます。
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